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2008年9月

2008年9月29日

「告発フォーラムから国民のみなさんへのよびかけ」を全国に発信します!

 9月27日、日高教が主催して東京・明治大学で開催された「高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラム」の最後に、参加者全体で「『お金がないから学校へ行けない』こんな子を一人も出さないよう、子どもたちの学習権を守る運動を全国ですすめましょう」とのよびかけを確認しました。

              告発フォーラムから国民のみなさんへのよびかけ

「お金がないから学校へ行けない」こんな子を一人も出さないよう、

 子どもたちの学習権を守る運動を全国ですすめましょう

 「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」(日本国憲法第26条)。62年前に掲げられたこの理念はどこに行ってしまったのでしょうか! 日本の異常な高学費、全国各地で進行する高校つぶし、子どもたちを苦しめる教育格差、いったいどうなっているんでしょうか!

 このフォーラムで、全国各地の高校生・父母・住民・教職員が勇気を持って行った告発や、「告発ホットライン」に寄せられた声からは、そんな叫びが聞こえてきます。

 「学業を受ける人が相当の負担をするのは当たり前」「貧困は自分たちの責任」「少子化だから統廃合もやむを得ない」... 安上がりの教育をすすめる立場からはこんな理屈が聞かれます。本当にそうなのでしょうか。「学費が払えないから」「地域格差は仕方がない」とあきらめなければならないのでしょうか。私たちは、いま、はっきりと「ちがう!」と声をあげなければならないと考えます。

 私たちの拠り所、それは「教育は人間の生存に欠かせない基本的人権」であることです。子どもたちがお金の心配なく、安心して学校に行き、豊かに学べる、これこそ人間らしく成長し生きていくために欠かせないものです。この考え方は、日本の憲法にも先進的にうたわれるとともに、「国際人権規約」(1966年国連総会採択)、「ユネスコ学習権宣言」(1985年採択)にも述べられるなど、世界の大きな流れになっています。だからこそ、世界の主要国では「教育費無償化」が当たり前になっているのです。

 「世界一の高学費」「受益者負担主義」「奨学金のローン化」が当然とされ、教育予算支出がOECD加盟28カ国のうち最下位となった日本の現実が、いかに世界の常識とかけ離れたものであるか、このことにしっかりと目を向けましょう。

 いま、多くの人びとが「自己責任で切り捨てていいのか」「弱肉強食の社会ではいけない」と声をあげはじめています。約1000億円あれば、年収500万円以下世帯の公立高校授業料免除と私立高校の授業料全額支給が可能です。約180億円あれば、奨学金を無利子にするとともに返済不要の給付制奨学金制度を創設することができます。予算の使い方を少し変えるだけで教育費の負担軽減が大きく前進することもわかりました。

 「子どもたちの学習権を守り抜く」という要求は多数の国民の願いと一致するものです。私たちは子どもたちの未来への責任を果たすために、これまでの運動と今日の告発フォーラムをもとにこの「よびかけ」を発し、次のとりくみをすすめましょう。

1 「お金がないから学校に行けない」こんな子を一人も出さないため、行政への働きかけをすすめ、  教育費無償化の展望をひらく国民的なとりくみをはじめましょう。

2 全国各地で集会や告発フォーラムなどを開催し、子どもたちや父母・住民・教職員の声を集めましょう。貧困と格差から子どもたちの学習権を守る運動とネットワークづくりをすすめましょう。

              2008年9月27日

              高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラム参加者一同

2008年9月29日

「いま、何ができるのか」「何をしなければならないのか」を確かめ合った告発フォーラム

9.27会場.jpg 日高教が全国に呼びかけた「高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラム」が、9月27日、東京・明治大学で開催されました。全国各地から約200名の参加があり、熱気あふれる催しとなりました。高校生が、父母が、住民のみなさんが、そして教職員が、子どもたちが直面する困難をどう打開していくか、同じ場所で、同じ目線が一日しっかりと語り合いました。

  9.27会場発言.jpg高校生の成長におとなが励まされた!
 フォーラムでは、「もう黙ってはいられない」「何とかしなければ」という声が期せずしてわき起こりました。とくに高校生の訴えは参加者の胸を強く打ちました。「何が悪くて私たちが学費や学校のことで悩まんとあかんねん!」という大阪の高校生たち、「アルバイトしてもきびしい、安くておいしい定時制の給食を続けてほしい」と埼玉の高校生、「ホームレスのことを体験・学習して、憲法が生かされていないことを実感した」と自主活動で成長した京都の高校生の姿からは、未来への希望を感じました。

9.27愛知父母.jpg学校の中だけでは教育は守れない!
 「学校はこんなにたくさんの人びとで支えられているんだ」と実感したのは、父母や住民のみなさんのことばでした。「定時制の灯を消さないで!」と行政に何度も何度も要求している愛知のお母さんたちがいました。「私は卒業生でもなんでもない、子どもらが立ち寄るタイ焼き屋のオヤジにすぎない」といいながら、「八戸南高校を存続させる会」の先頭に立って署名を集める青森の住民の方、「サミットを開く町で高校がなくなっていいのか」と高校生・父母・教職員と力を合わせて奮闘する町会議員の方が壇上で訴えると、大きな共感の拍手が起こりました。全日制進学率が全国最下位となった神奈川のお母さんは、「全日制に行けない、定時制もダメ、いったい子どもたちはどうすればいいのか」と子どもの苦しみを訴えました。

教職員も必死にがんばっている!
 貧困・格差に苦しむ高校生・父母とともに苦闘する教職員の姿にも励まされました。高校生の苦しみや喜びを我がこととし、父母・住民とねばり強くとりくむ姿がありました。北海道の教職員は「生徒が修学旅行に行けない、なぜなんだ」と思わずことばにつまる一幕もありました。和歌山からは、「学校残そうと真剣になる住民の姿に励まされた」、長野・木曽の教職員は、あえて高校統合の道を選んで地域づくり・産業おこしを模索していると訴えました。愛知の給食調理員は「夏休みがあけたら生徒がやせていた。定時制の給食は生徒にとって絶対欠かせないもの」と夜食費補助を削減する教育行政を鋭く告発しました。
 パネラーの発言を受けて、大学生・高校生・父母・青年たち、そして中学校や高校の教職員など、参加者からのフロア発言が相次ぎました。愛知の青年ユニオンの青年は、「教育が保障されないことは将来の雇用不安にもつながる」と発言し、雇用・労働との関連も指摘しました。

「学習権は人間の生存に欠かせない人権」であることに確信深める
  9.27会場全景.jpg<最後のシンポジウムでは、「なぜこんなことが起こるのか」「これからどうすればいいのか」と背景と展望を語り合いました。「子ども格差」の特集で格差社会に警鐘をならした『週刊東洋経済』副編集長の三上直行さんは、経済的な視点から教育格差の背景を解明。教育財政研究が専門の三輪定宣さんは、国際的な視点から「教育費無償化は世界の流れ、私たちの運動にこそ展望がある」と強調しました。日高教の北野庄次委員長は、「全国各地で社会的に告発し、学習を広げ、"自己責任論"をみんなで乗り越えていこう」とよびかけました。
 最後に、「告発フォーラムから国民のみなさんへのよびかけ」を参加者全員で確認し、フォーラムの幕を閉じました。

2008年9月29日

告発ホットラインが大きな話題になりました!~ひっきりなしにかかってきた告発の声、切実な相談~

ホットライン.jpg 9月23日・24日の二日間、日高教が実施した「高学費・高校つぶし・教育格差告発ホットライン」に86件の告発と相談の電話がありました。2本の電話は電話がふさがりっぱなしで、電話がつながらずにご迷惑をかけた方もあったようです。テレビでホットラインの様子が放映されると、「NHKニュースで見た。どこに相談したらよいかわからなかった」という方など、多数の相談が寄せられました。日本の異常な高学費や、経済効率優先ですすむ高校つぶしなどに対して、多くの国民が怒りの声をあげています。

子どもたちを苦しめる教育格差は許せない!

 寄せられた声では、「こんなことになっているとは知らなかった。なぜなんですか」という市民の方、「私も奨学金で世話になった。ぜひ力になりたい」という高齢者の方など、子どもたちの困難に寄り添いたいという激励の声がありました。 埼玉・愛知・京都などの父母・教職員からは、定時制の困難な実態についての声が寄せられました。「クラスの半数が授業料払えない」「クラスの8割が一人親家庭、とにかく増えている」「数年前には考えられないような極端な貧困が見られる」といった状況。こうした定時制の高校生を統廃合や教科書・夜食費補助の削減といった切りすて政策が襲っているのは許せないという怒りの声が多数寄せられました。

失われたセーフティネットをとり戻そう!

 テレビニュースを見て電話相談をしてきた人たちは、口々に「どこに相談したらいいのかわからなかった」「授業料が払えない。どんな制度があるのか教えてほしい」「今すぐ利用できる制度はないか」など、緊急の相談が圧倒的でした。「自己責任論」がふりまかれている中で、困ったときにはどうすればいいかという社会全体のセーフティネットが断ち切られ、孤立感を深めている実態がよくわかりました。社会的連帯によってセーフティネットを回復していくことが重要な課題になっています。

子どもたちの学習権を守る共同を広げよう!

 今回のホットラインは、奨学金関係の相談に日本学生支援機構労働組合のみなさん、就学援助関係の相談に全教事務職員部のみなさん、就学援助関係の相談に埼玉県生活と健康を守る会の協力がありました。フル回転での相談活動でした。ホットラインのとりくみを通して、子どもたちの学習権を守る共同が今こそ大切であることを実感しました。 日高教が、こうした国民的な運動の先頭に立って奮闘する重要性をあらためて痛感したとりくみとなりました。引き続きのご協力をお願いします。

2008年9月11日

2009年度文部科学省概算要求に対する見解

 9月9日、日高教は、2009年度政府予算に文部科学省が提出した概算要求に対する見解を発表しました。

 「見解」は、「概算要求」がおもに以下の点で問題があることを指摘しています。

 ①改悪教育基本法の具体化をめざし、新自由主義的な競争の助長と国家の教育への介入を強めるないようになっていること

 ②教育条件・教職員定数改善に後ろ向きであること

また、文部科学省にもとめられていることとして、以下の点を指摘しています。

 ①高校生の修学保障のために急がれる奨学金・授業料減免の拡充

 ②)高校生の進路保障のための予算拡充

08.9.9 文科省09概算要求見解.pdf

2008年9月10日

総務省の「技能労務職員の給与に係る基本的考え方に関する研究会」の中間とりまとめについて(談話)

 日高教は9月10日、標記の書記長談話を発表しました。

 総務省は、昨年以来、技能労務職員の賃下げ・民間委託などを地方へおしつけようとしてきました。この「研究会」の「中間まとめ」は、学校現業職員の賃金を引き下げを契機に地方公務員全体の賃金を引き下げることをねらっています。

 さらに、「中間まとめ」は、人事院勧告制度や労働基本権を否定する重大な問題点もはらんでいます。日高教は、この「中間まとめ」について、別紙の談話で3 点にわたり問題点を指摘するとともに、総務省に対して強く抗議するものです。

08.9.10 技能労務職員賃金問題:書記長談話 .pdf

2008年9月 3日

9月23日・24日「高学費・高校つぶし・教育格差告発ホットライン」を開きます!

ホットライン.JPG9.27高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラムのとりくみの一環として、「告発ホットライン」をおこないます。要領は以下のとおりです。

 日時:9月23日(火・祝)、24日(水) 10:00~16:00

  電話番号:03-3556-3980・3981

*回線がふさがっている場合は、日高教の電話(03-3230-0284)もご利用ください。

 「こんなのおかしい!」「何とかならないの!」など、高校教育の現状やこれからやるべきことについて、実態告発や率直な意見をお寄せください。教育費問題、高校統廃合など、高校教育をめぐるさまざまな相談にも応じられるような体制も整えています。まわりのみなさんへも広げてください。お電話をお待ちしています。

告発ホットライン.pdf

2008年9月 3日

9.27高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラムを大きく成功させましょう!

告発フォーラムビラ.JPGのサムネール画像きたる9月27日(土)に東京・明治大学で開催される「お金がないと学校に行けないの?高学費・高校つぶし・教育格差告発フォーラム」が近づいてきました。中央諸団体への申し入れでも、告発フォーラムへの期待が高まっています。いま、さまざまな分野で「格差社会許すな」「人間を大切にする社会をつくろう」という声があがっています。国民に犠牲を強い、子どもたちを苦しめる社会を告発し、社会的な連帯を強めてはね返していこうという、力強い動きがあります。私たち日高教は、高学費・高校つぶし・教育格差に苦しむ全国の声を集めて、子どもたちの学ぶ権利を守る国民的なとりくみを呼びかけます。そのスタートとなるよう、この告発フォーラム成功 に全力であたります。 フォーラムビラ表.pdfフォーラムビラ裏.pdf

2008年9月 2日

「福田首相の辞任について」談話を発表

 9月2日、日高教は標記の談話を発表しました。マスコミ各紙も社説で「またも無責任な政権投げ出し」(毎日)、「早期解散で政治の無理正せ」(朝日)、「解散戦略描けず行き詰まった福田政権」(日経)を掲げ、「突然の政権投げだしは無責任の極みである」(産経)、「異常な事態である」(読売)と報道しています。ここにも国民の世論が大きく反映しています。

08.9.2福田首相辞任談話.pdf